チャプター3 チャプター3
チャプター4 チャプター4
チャプター5 チャプター5
チャプター6 チャプター6
よく「二度と見られない」とか「今回限り」という謳い文句を耳にするが、この『俺の藤井2014』ほど、そんなキーワードがしっくりくるイベントもない。
2014年のお正月に開催されたばかりのイベントなのに、出演グループの中で、現在もまったく同じメンバーで活動しているのは、ももいろクローバーZとチームしゃちほこ、たこやきレインボーの3組のみ。
私立恵比寿中学は2014年4月15日の日本武道館でメンバーの入れ替えがあり、その他のグループに関しては、すでに解散してしまっている。まさに一夜限りの「初夢」が新春の前橋グリーンドームで繰り広げられていたのだ。
1月4日に、ドームで、というプロレスファンなら、それだけで滾ってしまうシチュエーション(実際、この日も“裏”では新日本プロレスが東京ドーム大会を開催)。昨年は新木場STUDIO COASTで行なわれていたことを思えば、かなりのグレードアップ。それだけ各グループが大きくなって、同じステージに立つことが、ファンにとっては「夢」になってきている。
ドームと名がつくだけあって、会場はとても広い。もちろん、観客の数も多い。多くのグループたちにとって、これだけの規模のライブに出演するのは、ほぼはじめてのこと(解散してしまったグループにとっては、まさに最初で最後になる)。
逆に新たにエビ中に加入することになる小林歌穂と中山莉子の動向も、この映像の見どころのひとつ。もともと所属していたチーム大王イカがこの日のステージで解散。海へと還っていく大王イカ。その途中ではぐれてしまった2人……この演出こそが、エビ中転入へのプロローグで、あるタイミングから、この2人が「シリツエビチュー」Tシャツを着てステージに立っている、という実にこっそりとした移籍劇も、この作品を見れば、非常によくわかる。
わずかの時間でひとつのグループが消滅し、次なるステップを踏み出していくというリアルなドキュメントを“目撃”できるのも、このイベントならではの醍醐味。
この日限り、という意味では限定ユニットの「チーム東名阪」(真山りか、安本彩花、大黒柚姫、堀くるみ)と「てんかすトリオ」(有安杏果、柏木ひなた、伊藤千由李)も大きな見どころ。
東名阪のお正月らしいお祭りムードも素晴らしいが、早くも「幻の名曲」と囁かれはじめている、てんかすトリオの『永遠のトリニティー(三位一体)』のオリジナル版が拝めるのは、この作品だけ! のちに有安杏果と伊藤千由李はソロ曲として披露しているが、3人揃ってのパフォーマンスはこの日以降、実現していないのだ。
トリを務めたももクロの映像も、実は貴重なもの。紅白歌合戦出場直後にして、国立競技場決定後、初のライブがこのイベントになるのだ。
それこそお祭り騒ぎ的なセットリストを組めば、会場が大爆発することは間違いなかったはずなのに、あえて前半はシングル曲やライブでの鉄板曲を封印し、アルバム収録曲をメインとした構成になっていることに注目したい、
これが国立競技場への第一歩であることを考えたら、非常に意義深いし、国立のセットリストが逆にシングル曲連発でスタートしたことと対比してみると、のちのち「2014年のももいろクローバーZ」を語るとき、この日のステージは絶対に欠かせないものになってくる。
エンディングの『七色のスターダスト』も、このメンバーが揃って披露するのは、これが最初で最後。例年であれば目玉企画になる3B Juniorからの卒業式(今年は玉井詩織も出席)が目立たなくなってしまうほど、見せ場だらけの4時間となった。
この日限りだからこそ、価値がある。
この日限りだからこそ、伝説になる。
会場に足を運べなかった方はぜひ永久保存盤として、お手元に置いていただきたい。
2015年に新たな3Bイベント『ふじいの七日間戦争』が開催されるころには、きっと、今年のイベントのプレミア感はハネあがっているに違いない。
なぜならば、3Bのメンバーたちはいまでも変化し、成長しつづけているから。来年、同じことをやっても(現実問題として、もう二度と、同じメンバーは揃わないので不可能なのだが……)、まるで違う見え方になる。 だからこそ、一回性の高いイベントには価値も、意味もあるのだ。
よく「二度と見られない」とか「今回限り」という謳い文句を耳にするが、この『俺の藤井2014』ほど、そんなキーワードがしっくりくるイベントもない。
2014年のお正月に開催されたばかりのイベントなのに、出演グループの中で、現在もまったく同じメンバーで活動しているのは、ももいろクローバーZとチームしゃちほこ、たこやきレインボーの3組のみ。(※2014年4月時点)
私立恵比寿中学は2014年4月15日の日本武道館でメンバーの入れ替えがあり、その他のグループに関しては、すでに解散してしまっている。まさに一夜限りの「初夢」が新春の前橋グリーンドームで繰り広げられていたのだ。
1月4日に、ドームで、というプロレスファンなら、それだけで滾ってしまうシチュエーション(実際、この日も“裏”では新日本プロレスが東京ドーム大会を開催)。昨年は新木場STUDIO COASTで行なわれていたことを思えば、かなりのグレードアップ。それだけ各グループが大きくなって、同じステージに立つことが、ファンにとっては「夢」になってきている。
ドームと名がつくだけあって、会場はとても広い。もちろん、観客の数も多い。多くのグループたちにとって、これだけの規模のライブに出演するのは、ほぼはじめてのこと(解散してしまったグループにとっては、まさに最初で最後になる)。
逆に新たにエビ中に加入することになる小林歌穂と中山莉子の動向も、この映像の見どころのひとつ。もともと所属していたチーム大王イカがこの日のステージで解散。海へと還っていく大王イカ。その途中ではぐれてしまった2人……この演出こそが、エビ中転入へのプロローグで、あるタイミングから、この2人が「シリツエビチュー」Tシャツを着てステージに立っている、という実にこっそりとした移籍劇も、この作品を見れば、非常によくわかる。
わずかの時間でひとつのグループが消滅し、次なるステップを踏み出していくというリアルなドキュメントを“目撃”できるのも、このイベントならではの醍醐味。本編と特典映像をすべて視聴することで、エビ中をめぐるパズルのピースはすべて埋まる。
この日限り、という意味では限定ユニットの「チーム東名阪」(真山りか、安本彩花、大黒柚姫、堀くるみ)と「てんかすトリオ」(有安杏果、柏木ひなた、伊藤千由李)も大きな見どころ。 東名阪のお正月らしいお祭りムードも素晴らしいが、早くも「幻の名曲」と囁かれはじめている、てんかすトリオの『永遠のトリニティー(三位一体)』のオリジナル版が拝めるのは、この作品だけ! のちに有安杏果と伊藤千由李はソロ曲として披露しているが、3人揃ってのパフォーマンスはこの日以降、実現していないのだ。
トリを務めたももクロの映像も、実は貴重なもの。紅白歌合戦出場直後にして、国立競技場決定後、初のライブがこのイベントになるのだ。
それこそお祭り騒ぎ的なセットリストを組めば、会場が大爆発することは間違いなかったはずなのに、あえて前半はシングル曲やライブでの鉄板曲を封印し、アルバム収録曲をメインとした構成になっていることに注目したい、
これが国立競技場への第一歩であることを考えたら、非常に意義深いし、国立のセットリストが逆にシングル曲連発でスタートしたことと対比してみると、のちのち「2014年のももいろクローバーZ」を語るとき、この日のステージは絶対に欠かせないものになってくる。
エンディングの『七色のスターダスト』も、このメンバーが揃って披露するのは、これが最初で最後。例年であれば目玉企画になる3B Juniorからの卒業式(今年は玉井詩織も出席)が目立たなくなってしまうほど、見せ場だらけの4時間となった。
この日限りだからこそ、価値がある。
この日限りだからこそ、伝説になる。
2015年に新たな3Bイベント『ふじいの七日間戦争』が開催されるころには、きっと、今回のイベントのプレミア感はハネあがっているに違いない。
なぜならば、3Bのメンバーたちはいまでも変化し、成長しつづけているから。来年、同じことをやっても(現実問題として、もう二度と、同じメンバーは揃わないので不可能なのだが……)、まるで違う見え方になる。
だからこそ、一回性の高いイベントには価値も、意味もあるのだ。